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トピックス -企業家倶楽部

2020年05月25日

“想い”をつなぐプロ集団

企業家倶楽部2020年6月号 ストライク特集第4部 ストライクを支える仲間





「M&Aは、人の想いでできている。」荒井の想いのもと集まったストライクのスタッフは、みな明るく元気で前向きだ。創業当時から変わらない荒井の想いをつなぎ続け、ストライクの成長を支えてきた5人の仲間に話を聞いた。(文中敬称略)

誠実で真っ直ぐな好人物/取締役副社長 鈴木伸雄 Nobuo Suzuki


誠実で真っ直ぐな好人物/取締役副社長 鈴木伸雄 Nobuo Suzuki


 ストライクの副社長を務める鈴木伸雄は、取締役の中で一番社歴が長く荒井との付き合いも深い。前職はりそな銀行で支店長を歴任、シンガポールや米国など海外勤務の経験も豊富だ。キャリアの後半は、投資事業を行うりそなキャピタルで取締役を務め金融業界、経済界での人脈も幅広い。荒井とは親子ほどの年齢差があるが、創業当時のまだ経営経験も人脈も少なかった荒井を支える重要なパートナーであった。

 M&A業務は信用が第一。鈴木のような経験豊富な重鎮を早い段階で経営チームに招き入れた荒井の先見性もさることながら、50歳を過ぎてから小さなベンチャー企業に飛び込む鈴木もまた企業家精神が豊富といえよう。

 荒井との出会いは、付き合いのある監査法人の知人からの紹介であった。公認会計士で誰か良い人はいないかと相談したところ、「若くて優秀な男がいる」と紹介されたのが荒井であった。「よい顔つきしているな」、荒井の第一印象は誠実さが滲み出ていた。バンカーとして多くの経営者の顔を見てきた鈴木は直感で「人としての真面目さ」を感じ取った。

 鈴木に転機が訪れたのは2003年。当時は金融不安が広がる中、りそなショックが起こった。役員半分が辞表を書くこととなり、鈴木も例外ではなかった。荒井からは「一緒に仕事をしてくれませんか」との誘いの声もあったが、会社の規模など前職と比較するとギャップがあり、お互いにベストな選択ではないと思い一度は断った。しかし、荒井のことが心に引っかかっていた。多くの誘いがあったにも関わらず、最終的にストライクに入社することを決めた。

「一緒に働いたら面白そう。人の心をつかむのが上手い。良い意味で人たらし、爺殺しの才能がある」と笑顔で入社の経緯について語る。

 入社当初は二人で営業先を訪問すると、30代前半、鈴木が50代後半と年齢差があり、名刺交換をした後でも社長と勘違いされる場面が何度かあった。内心思うところがあっただろうが、荒井は嫌な顔一つせずに「鈴木さんが社長と思われない人だったら来てくださいなんて言わないですよ」と話したことがあった。小さなことに拘らず、本質的なところを見ようとするまっすぐな男。誠実でまじめな部分に人として惚れたという。

 さらなる成長を求め、組織作りに尽力している今、次の課題は人材育成だ。社員も増え、営業成績が上がらなくても今の環境に満足してしまう社員がいる。現状に満足せず「ストイック」に働ける人材を育てていくために人事部を作って育成体制も整えていくつもりだ。

「今のまま人として大きくなっていけば、会社もあらゆる意味で成長する。今のままとは現状維持ではなく、ストライクの強みを残していくこと」

 鈴木は荒井の経営者としての器が大きくなれば企業としても成長すると太鼓判を押す。

 それは会社がいかに大きくなろうと利益優先ではなく、M&Aに関わるすべての人たちを想うストライクの強みは決して忘れないという決意の表れでもある。



部下を信頼し仕事を任せる/取締役 金田和也 Kazuya Kaneda


部下を信頼し仕事を任せる/取締役 金田和也 Kazuya Kaneda


 2006年に公認会計士に合格した後、大手監査法人に入所した金田和也。当時から「外に出て営業がしてみたい」と新しいものにチャレンジするのが好きな性格であった。父親が中小企業の経営者だったこともあり、もっと近い位置で経営者に関わる仕事がしたいと考えていた。すぐに転職ありきではなかったが、人材会社経由でストライクを紹介された金田。調べてみると経営者の最後の決断に関わるM&Aの業界に強く魅力を感じた。

 当時はリーマンショックの影響もあり、世界経済は不安定。監査法人を辞め、まだ名の知られていないストライクに転職することを心配し、周囲の誰もが反対した。しかし当の金田には安定志向よりも「挑戦したい、やってみないとわからない」というチャレンジ精神が勝り、面接を受けることにした。

 荒井と初めて会ったのは二次面接の時、「若くて爽やかだな」と率直な印象を受けたが、最も印象的だったのは「働き方は君に任せる」と言われたことだ。M&Aにマニュアルは無く、膨大な知識や新たな答えを得る必要がある。アグレッシブに働きたいと思っていた金田は「ここなら楽しく仕事ができる」とより一層胸が高まった。

 仕事に対してのやりがいは「経営者と本気でやり取りができること」と言う金田だが、そのことを深く実感したのがある年明けの出来事だ。民事再生の案件を荒井から任されたが、これまで会社で行った前例はなく、一から自分でつくる仕事だった。当然手探りで行う部分が多く、膨大な仕事量だった。しかし金田はその状況を楽しんでいた。「荒井は理由もなく仕事を任せたのではなく、私の性格をよく知ったうえで任命したのでしょう。社員の能力を引き出すのが本当に上手い」と金田。最終的に責任は荒井自身がとるものの、部下に信頼を寄せて、いい意味で『自由』に仕事をさせるのは、荒井流の人材育成の方法ではないか。

 現在は金田も取締役に名を連ね、経営陣として部下の育成に勤しんでいる。今後の成長は若手の育成にかかっている。社員に求める資質は「明るく前向きで粘り強いの三要素に加え、数字や理屈ではない経営者の気持ちを読み取り、クライアントに寄り添えるマインド」だ。

 東証マザーズ上場(翌年東証一部に市場変更)して以来、業績を出さないといけないプレッシャーを多々感じる。さらにM&Aは成長業界、周りと差別化するには他を上回る成長が必要だ。だからこそ金田は挑戦することを大切にしている。

「失敗は怖い。だけど成長業界なら取り戻すことができる。だから前だけを見てどんどんチャレンジしていこう」と若手を鼓舞している。

「M&Aならストライク」と一番に名前が挙がることを目標に日々挑戦を続けているが、ストライクは営業的な側面ではなく、人を大切にすることを一番に考えている。公認会計士的な繊細さ、顧客へ の思いやりはストライクの強みだ。

「夢は叶えるためにあるもの」という金田、一等星のように輝く爽やか笑顔で「一日でも早く日本一になりましょう」と社長への熱いメッセージを送った。



常に先読みする経営者/取締役 中村康一 Koichi Nakamura


常に先読みする経営者/取締役 中村康一 Koichi Nakamura


 ストライクで管理部門のトップを務めるのが取締役の中村康一だ。2013年末、株式上場することを決断した荒井から、中村に連絡があった。「上場したいと思うので、会社に入ってそのミッショ ンを達成してくれないか」。

 中村の社会人としてのスタートは、偶然にも荒井がかつていた監査法人の同じ部署であった。そこで、部署のOB会をきっかけに中村は荒井と知り合うこととなる。すでに起業していた荒井から、常々、「うちを手伝ってほしい」「独立するならうちに来たら」と声を掛けられていた。しかし、13年末の荒井は「いつもと本気度が違った」と中村は振り返る。当時の中村は監査法人を離れ、10年ほど会計事務所を営んでいた。順調ではあったものの将来を考えたときに漠然とした不安を持っていた。また、「大きな仕事をやってみたい」そんなタイミングでの話であった。中村の行動は早かった。その夜、話の一部始終と自分の気持ちを妻に伝えた。翌日、入社の覚悟を決めた中村は荒井に返事をしたのだった。14年の2月、中村はストライクに入社した。

 入社してからの中村はCFOとして、上場に向けて業務にまい進した。とはいえ、その当時、ストライクは30名程度の所帯で営業以外の仕事はなんでも行った。「『最短で上場させるというミッション』を絶対に成功させたい」。その中村の強い思いが中村自身を突き動かしていた。

 そんな中村に、「これやっているよね」「ああしないといけない のでは」「これは考えている」と荒井の矢継ぎ早に発する言葉は厳しかった。いま思えば、自分をより高いステージに引き上げるために、良いプレッシャーを与えてくれていたと感じている。ある意味、最高のコーチングであったのだ。

 多くの会計士を見てきた中村だが、荒井は「めずらしいタイプの会計士」と評する。「今日はこんなことを学ぶことができた」仕事終わりにそんな言葉を漏らす荒井。ただ仕事をするだけではなく、 「今日はこんなことを学んだ」と、仕事を通して何か得ようとする荒井の貪欲な働き方に憧れた。中村は自分自身もこのような仕事の仕方をしないといけないと感じた。

 そのような中、16年に東証マザーズ上場を果たしたストライク。その立役者に、荒井から直接ねぎらいの言葉はなかった。しかし、ある取材で荒井はこのように語っている。「IPOってとても大変だというが、自分は苦労したことがない、それはいいCFOがいたから、何の苦労もせずに上場できました」その記事を見た中村は認めてもらえたと喜んだ。その翌年には、東証一部への上場を最短で果たしたのだ。

 常に、前向きで、好奇心にあふれ、新たなことにチャレンジする荒井。当然、中村には「次はこうなっていたいよね」「次はあれしたいよね」と、すでに未来に向けた話が語られている。中村も「次はこうくるだろう」と先回りをして準備を進めていることが増えている。「様々なプレッシャーがあると思いますが、健康にだけは気を付けてください」と、中村はストライクの縁の下の力持ちとして、今後も荒井と会社を支えていく覚悟だ。



どんなときでも諦めない姿勢/執行役員 業務支援部長 渋谷大 Dai Shibuya


どんなときでも諦めない姿勢/執行役員 業務支援部長 渋谷大 Dai Shibuya


「こういう会計士が世の中にいるのだと率直に思いました」と荒井の第一印象を語るのは執行役員を務める渋谷大。公認会計士に合格し、監査法人に勤めること5年。荒井との出会いは、監査法人を辞め、転職を考えていた折、同期に誘われた会食でのことだった。

 監査法人で働いていた時期は違ったものの、同じ監査法人出身ということで荒井から度々声をかけられたという。

 まだ明確に転職先は決めずにいた渋谷。まとめて休暇を取り海外旅行をしてから転職活動をしようと考えていた。

「それでいつ頃帰国するの」という荒井の問いにいついつの予定ですと答えた。会食での何気ない会話の一つであった。そんな会話があったことも渋谷は忘れていたが、帰国すると荒井から1通のメールが届いた。

「何かの縁だから一度うちの会社に遊びに来ないか」という内容だった。驚きながらも訪問すると、雑談の中で今後の進路を問われた。「決まっていないならばうちに来ないか」と誘われ、渋谷はそのまま入社を決意したのだった。「面接という感じではなかったのですが、私の人となりを見ていたのでしょう。漠然とM&A関係の仕事に就きたいと考えていたので、これもご縁だと思いました」と渋谷は当時を懐かしそうに振り返る。

 渋谷が加わった当時、ストライクの社員数は約10名ほどであった。それまでの会計士の経験を活かしながら、株価評価・財務評価業務を担当しつつ、 M&Aコンサルタント業務の経験を積み上げてい った。

 印象に残る荒井の姿は「諦めない姿勢」であった。入社当時、限界を感じた案件を荒井に相談すると、返ってきたのは「必ず探せば出てくる。諦めずにやりきろう」という言葉だった。その言葉を信じ、諦めずまとめることができた。今までのM&A案件を振り返ると、「精神的に辛くなる場面もあるが、創業者の想いが詰まった会社のM&Aにはむしろそれぐらいの覚悟も必要だ」と渋谷は語る。

 そして今は数年前に新設された業務支援部の部長として社内の教育を担当している。間接的に教えるのは難しいが、「お客様の利益をいかに最優先するか」を理解し意識させることを最も大切にしている。創業当時から変わらない、M&Aに対する荒井の想いがストライクの芯となっているからだ。その想いを受け継いだコンサルタントを一日でも早く育てるとともに、コンサルタントがM&Aを成約しやすい環境を作り、幸せなM&Aを増やしていくことが渋谷の目標である。

 荒井とはもう14年もの付き合いになる渋谷。荒井には、会社のことはもちろん、社会人としての基礎から教えてもらってきた。

「体調には気を付けて、あまり負担がかからないように我々をサポートして頂ければと思います」と荒井へメッセージを送った。



明るく風通しよく 厳しいプロフェッショナル魂/執行役員 業務推進部長 水ノ上浩光 Hiromitsu Mizunoue


明るく風通しよく 厳しいプロフェッショナル魂/執行役員 業務推進部長 水ノ上浩光 Hiromitsu Mizunoue


 前職のりそな銀行からストライクへ3年間の出向話を受けた水ノ上浩光。2年目でストライクへ正式に転籍した。銀行業務について熟知しており、支店長時代は事業承継が得意であり、ストライクにも貢献できると感じた。これまで水ノ上が出会ってきた経営者は我が道を行くタイプが多かったが、荒井の第一印象は「人の話を穏やかに聞く人で、ソフトな印象の中に芯の強さが見える経営者」と感じたという。

「ストライクの社風は明るい雰囲気。自由さがあり風通しよく、目標や仕事に関しては厳しい。荒井は日本初のМ&A探索サービス事業に見られるように、ウェブの活用に長けた社長。アイデアマンで毎週月曜日の役員会では様々な提案が飛び出している。トライアンドエラーの面もありますが、常にいろんなことを考えている人ですね」

 ストライクは第二の人生のステージという水ノ上は現在55歳。「私は行内でも若干規格外なところがあったかもしれない」と笑う。できあがった組織で動く銀行時代より、スピーディに動ける今の環境の方が居心地良く感じている。30年に及ぶ行員時代に得た経験やノウハウが、現在の社内で喜ばれ、会社の成長に寄与している実感を得ている。

 金融機関や仲介企業との提携、情報収集に特化した業務推進部がつくられ水ノ上が部長に就任。金融機関チームと会計事務所チームを束ねている。紹介された案件に関しては信用を損ねないよう、成約率にこだわっている。

 ストライクは、事業承継のとりまとめにマッチングという付加価値をつけて報酬を得ている。利益だけを見るのではなく、事業内容や所持している特許、従業員など、何を求めているのか双方のニーズを満たす案件増やすことが引き続きの課題だ。それにはコンサルタントと顧客との信頼関係が欠かせない。そのためには「コンサルタントのコミュニケーション能力が何よりも重要」と水ノ上は語る。

 荒井が頻繁に口にするのは、「私たちはプロなのだからプロとしての仕事をしよう」。

 ストライクのコンサルタントは多くが公認会計士で、なぜこの株価なのか、企業評価を無理なく説明し納得してもらえるスキルが強みだ。コンサルタントは自分の仕事に誇りをもって取り組み、報酬を受け取っている。ストライクはひとりひとりのプロを育てることによって組織としてのクオリティを高めようとしているのがわかるという。

 荒井へのメッセ―ジは「社長はうちの顔ですし中核なので健康には気をつけてください。社長はいつ寝てるのだろうと思う時がある。役員が見られる社長のスケジュールはいつも埋まっています。一緒に飲んでいた帰りの電車で、オンラインの日報にもう社長のコメントがついているのを見た時、まめさに驚いた。上に立つ人がちゃんと自分の仕事ぶりを見てくれているというのは、社員の励みになります」。荒井に寄せる信頼は厚い。



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