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トピックス -企業家倶楽部

2020年05月13日

「ととのって」いますか?

企業家倶楽部2020年6月号 BUSINESS TREND





 3月7日は「サウナの日」だとご存じだろうか。サウナというと、中年男性が「我慢比べ」のようにじっと汗を流しているイメージがある。たっぷり汗を流した後はビールで乾杯といったところか。その様なイメージはすでに過去のものとなっている。

 漫画やテレビドラマで一躍人気となり、ロケ地をめぐる人が後を絶たないとか。また、「サウナー」という言葉が市民権を得て、男性のみならず、多くの女性客を取り込み人気となっている。サウナは身近な「癒し」の場となっているのだ。

 そもそもサウナは、1000年以上前にフィンランドで生まれた。日本へは1964年に行われた東京オリンピックの選手村にサウナ施設が作られ、その後、銀座の東京温泉という温浴施設に設置されたのが発祥といわれる。

 いまのサウナブームについて、武蔵小山温泉清水湯の3代目川越太郎氏に伺った。武蔵小屋温泉清水湯は、再開発が進む武蔵小山に、大正13年に創業。都内で2種類の天然温泉が楽しめる「銭湯」として人気がある。

「男女ともにサウナは人気です。サウナの入口を開けるための専用キーが全て出ることもあります」

 特に、武蔵小山温泉のサウナは熱すぎない90℃の湿潤サウナを採用し、肌の乾燥が少ないことも女性サウナーを惹きつけているのかもしれない。また、川越氏は「今後も健康法の一つとして、または文化として定着していくのではないでしょうか」とサウナが一時のブームにとどまらないのではないかとの見解だ。

 川越氏自身も「サウナ愛好家」であり「温泉愛好家」の「温泉健康実践者」である。おすすめのサウナ入浴方法を教えてもらった。

「『10分は入る』といった固定観念は危険です。それよりも自分の心と体と対話し、その時々にあった自由な入浴方法をお勧めします。私は営業終了後、妻とその日の出来事などを話しながら入るサウナが一日の疲れを汗に流す健康法となっています」。サウナといえば、やはり、サウナを出た後の水風呂である。武蔵小山温泉は水風呂にもこだわりを持っている。

「浴槽はもちろん、水風呂も天然黒湯温泉を使用しています。肌がすべすべになると好評です。また、水風呂後の外気浴には露天コーナーでのんびりしてもらっています」

 サウナに入ると、体内の老廃物が汗とともに排出され、新陳代謝が活発になり疲労回復につながる。しかし、90℃近いサウナの温度は、身体にとって「過酷な環境」である。サウナを出て、水風呂へ入る。温められた体が冷たい水で急速に冷やされ「気持ちよく」感じる人は多いだろう。実はこの状態も身体にとっては「過酷な環境」である。

 過酷な環境下に置かれた人間の体は、交感神経が優位となり、ある意味、「臨戦態勢」の状態と言える。外気浴で休憩をとることで、交感神経優位から副交感神経が優位となることで、一気にリラックスモードになる。この緊張から解放される瞬間が「ととのう(整う)」という感覚である。

 このサウナ、水風呂、外気浴の一連の流れを数回行うことで、体の凝りもほぐれ、疲れもとれる。全身に血液もめぐり、頭がパっとさえるのである。「ととのう(整う)」とは、どこか瞑想にも似たような不思議な感覚だ。間違いなく、身体と心を開放し、明日への活力を与えてくれるものだ。経営者に「サウナー」が多いのも納得できる。

 日々、ストレスフルな毎日を過ごす現代人。自分好みのサウナを探し、のんびりとしてみてはどうだろうか。今では女性を取り込もうときれいな温浴施設も増えているが、町の中にある銭湯のサウナもなかなか楽しい場所である。近所の人たちと何気ない会話をすることもよいリラックスになるのではないか。







武蔵小山温泉 清水湯


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