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トピックス -企業家倶楽部

2020年12月26日

ミッション・ビジョン・バリュー・カルチャーの体現者

企業家倶楽部2021年1/2月合併号 マネーフォワード特集第4部 マネーフォワードを支えるスタッフ


今回の取材で、図らずも誰もが口にした「ミッション・ビジョン・バリュー・カルチャー(MVVC)」。社内の共通言語にまで浸透し、さらに深めていこうとしている。社員一人一人が自分の言葉でMVVCを語れる。これこそが同社の強みであり、チームマネーフォワードである。(文中敬称略)

明るさと熱意のリーダー/執行役員 クラウド経費本部 開発部 部長 黒田直樹 Naoki Kuroda


明るさと熱意のリーダー/執行役員 クラウド経費本部 開発部 部長 黒田直樹 Naoki Kuroda


 現在、執行役員クラウド経費本部開発部部長を務める黒田直樹と辻の出会いは、黒田が新卒で入社したマネックス証券での内定者向けのバーベキューパーティーの場であった。「明るくにぎやかな人でとても目立つ存在でした」と当時を振り返る。黒田は、マネックス証券時代、出井伸之元ソニー会長による社内表彰「出井アワード」を獲得するなど、順調にキャリアを重ねていた。 2012年に大学時代の友人3人で「SNS掲示板」というサービスを提供する会社を起業し独立。マネックス証券には契約社員として籍を置くこととなった。しかし、起業後半年ほどで行き詰まり、友人2人は去り、一人でそのサービスを細々と続けていた。そんな折、マネーフォワードを創業して間もない辻や取締役の市川貴志に声を掛けられ、13年4月から業務委託として働き始め、14年1月、正式に社員としてマネーフォワードに入社した。

 その頃はまだ、10名ほどの小さな集団であった。黒田にとって、当時のメンバーは、とにかくよく働き、優秀で、魅力的に映った。また、一緒に仕事をしていく中で、ある経済番組に取り上げられ、サービスが一気に世の中に広がったり、数億円という資金調達を間近で見ることができたりと、毎日が新鮮で刺激的で、勉強になる日々であった。

 個人向けサービス「マネーフォワードME」の開発エンジニアとして仕事にあたるが、その後すぐに、法人向けサービスである「マネーフォワードクラウド会計」「マネーフォワードクラウド確定申告」の立ち上げメンバーとして、開発に携わった。当時、「マネーフォワードME」をリリースして、間もないタイミングでの法人向けサービス展開に対して、「もっと個人向けのサービスを拡充すべき」と考えていた黒田を辻は持ち前の強い意志で開発に向かわせた。

 15年には、黒田は、自身が温めていた「マネーフォワードクラウド経費精算」を企画から実装まで、新規事業の立ち上げを経験した。入社から短い期間の中でジェットコースターのような毎日を過ごしてきた。

 創業期から辻をそばで見てきた黒田は「常に前向きで人を巻き込むいい意味での人たらし」と評する。常に明るくサービス精神旺盛の辻だが、熱意を持って仕事に取り組みながらも、楽しんでいる姿勢に学ぶべきところが多くあるという。黒田が入社間もないころに、大きなシステム障害を起こした時、「お前が頑張った結果ならしょうがない」と、自身がピンチの時に辻は前向きに明るく励ましてくれた。

「会社のミッションに対して真剣に熱意を持って取り組む仲間が多くいる」ことが会社の強みと語る黒田。同社ではB2C、B2B、B2B2Cと、ミッションに基づいたプロダクトを抱える。それらを有機的に繋げ、真の「お金のプラットフォーム」になるべく新たな事業が、現在、黒田が陣頭指揮を執る福岡開発拠点で進行している。

「フィンテックのフロンティアとして、僕らの目標であるお金のプラットフォームとなり、日本を代表する会社になるという目標に向かって一緒に邁進していきましょう」と、創業期からともに戦う同士として、熱いメッセージを送った。



社員に愛されているカルチャーがある/People Forward本部 VP of Culture 金井恵子 Keiko Kanai

(c)GCStory
社員に愛されているカルチャーがある/People Forward本部 VP of Culture 金井恵子 Keiko Kanai


 2014年1月に転職エージェントとの対話で「君は絶対スタートアップに向いている!」と強力に薦められ、マネーフォワードに入社した金井恵子。以前はデザイン会社でWebデザイナーとして働いていたが独立。個人でできる事に限界があることに気づき、大きな事業会社への転職を考えたのだ。

 辻との面接では「明日から来てください!」と即採用。以来、辻のフレンドリーさは変わらないという。「終電一本前で帰宅すると、早退ですか、と言われてしまうくらい、ハードな環境に飛び込んでしまった」と語る金井。似たタイプの人間が集まったマネーフォワードは、ブラックと言われかねない大変な環境の中、みんなハードワークを楽しんでいたという。

 現在の金井は立ち上げたばかりのPeop le Forward 本部の部長として、社内のカルチャー浸透に注力している。「世界で活躍している企業には社員に愛されている独自のカルチャーがあります。だから組織が強い。マネーフォワードを世界に誇れるミッション、ビジョン、バリュー、カルチャー(MVVC)の体現者の集まる集団にしたいのです」と意気込む。

 デザイナーという職業は、ふわっとした意見を集めつくられたイメージの右脳的働きを、左脳的にロジカルに抽出し万人に理解しやすく表現するという複雑な作業を行う。左脳的人物の多い経営陣の中で、右脳的思考の辻の良き味方でありサポーターでもある金井。辻の頭にあるイメージを言語化するためには金井の力が欠かせない。

 金井がデザイナーという範疇を超えて活動しているのも「辻は人の可能性や優しさを信じている性善説の人。人を信じることのできる人」だからだと言う。


 実績があれば、やりたいと手を挙げた人に任せる。もちろん辻の要求も高く、易しい仕事ではないこともお互い理解の上だ。

 辻を含めた創業メンバーを見ていた金井には気付いたことがある。「メンバーは価値観が似ていて、さらに自分と似た価値観の人を連れてくる。人を大切にし、感謝の気持ちを忘れず、相手をリスペクトする。自分のためではなく社会のために働く。共通の価値観がマネーフォワードらしさでありカルチャーの原点。採用や仕事するチームで共通の価値観を持つということがどれだけ大きなパワーを生み出しているか」ということだ。

「重要な企業カルチャーを任せてもらえて、やりがいがあります。辻社長からの高い要求やスピードに応えていくことは大変でしたが、振り返ればすべて糧になっています」と辻への感謝の言葉を語る。

「私はマネーフォワードという会社が好きです。会社の重要な瞬間に立ち合え続けるよう、価値を発揮していきたい。そう思える仕事ができているのは幸せな人生。みんながそう思える会社を作っていきましょう」と熱いメッセージを送る。



未来を創造するパートナー/執行役員CSO  クラビス代表取締役CEO 菅藤達也 Tatsuya Kanto


未来を創造するパートナー/執行役員CSO  クラビス代表取締役CEO 菅藤達也 Tatsuya Kanto


「辻さんの経営するマネーフォワードとならうまくいくという感覚がありました」

 そう笑顔で話すのはクラビス創業者でありマネーフォワードCSO(最高戦略責任者)の菅藤達也である。菅藤は2012年にクラビスを設立、会計データ記帳代行を行っていた。辻と出会ったのはマネーフォワードとサービス連携の挨拶をしたときであった。様々なスタートアップの経営者と出会ってきた菅藤。中でも辻の第一印象は「穏やかで話しやすい気さくな人」だった。

 それからしばらく辻と交流する機会はなかった。しかし17年夏、菅藤が知人の結婚式へ出席すると、そこには辻の姿があった。偶然居合わせたのも何かの縁、また話そうと約束した。「マネーフォワードの会計ソフトとクラビスのサービスを併用してくれるケースが多かったので、相性の良さはお互いに感じていたと思います。完全に一体化した方が面白いと思っていました」。17年11月、菅藤率いるクラビスはマネーフォワードグループに加わることになった。

 グループジョインから3年が経ったが、マネーフォワードの印象はM&A前と変わらないという。「良い人たちが集まって新しいことを頑張ろうとしているので良い会社だと思っていました。中に入ることで実感しています」。今や仕事の9割がマネーフォワードのものだという菅藤。CSOとして、M&Aや新規事業の立ち上げなどマネーフォワード全体の事業戦略を担当している。その中で感じるのはマネーフォワードの強みは「人」にあること。新しいものを開発するには、技術だけではなくそれぞれの分野での専門知識が必要不可欠だ。「人がすべてのものを作ります。素直で、信頼でき、建設的な議論ができる人が集まらないとそもそも良いサービスは作れません」。マネーフォワードにはお互いに信頼関係のある優秀な人材が集まっていると菅藤は語る。


 マネーフォワードを束ねる辻には「人が大好き」という想いが根底にあると菅藤は分析する。「業界の重鎮などなかなか話しかけるのも気が引けるような人にでも、どんどん意見を聞きにいける勇気があります。会計事務所のトップにも会っていて、『マネーフォワードの辻くんはすごい良い人だよね』と言われます。常に色んな人と会いながら、インプットとアウトプットをし続けているのは尊敬に値します」。社外だけではなく社内でも、従業員が増えても名前と顔を覚え、新卒社員にも社会人としてのアドバイスを丁寧にしている。辻の姿から学ぶことはたくさんあるという。

 そんな辻を菅藤は自分とは「真逆の人」だと表現する。「2人とも成功したいのは同じですが、辻さんは小さな失敗をくよくよするよりも、もっと大きなチャンスを取りに行く。機会損失の失敗の方が大きいと考える人。僕はどちらかというと、じっくり考えた結果、一番成功確率が高い1つだけをやるタイプです。そんな話を辻さんとしたことはありませんが」と微笑みながら話す。「マネーフォワードはまだまだ始まったばかりで、お金の課題を解決したいわけですが、まだ全然解決できてないと思うのです」。個人向け、法人向け、金融機関向け、それぞれが未熟であり、世の中を本当に変えるところまではできていないという。しかし、チャレンジすべきテーマが多い分、それだけ伸びしろがあると菅藤は信じている。

 最後に「もっと今よりもさらにわくわくする未来を作っていきたいですね」と辻へメッセージを送った。



この人たちと一緒に働きたい/Money Forward Vietnam Co., Ltd. COO 添谷彰太 Shota Soetani


この人たちと一緒に働きたい/Money Forward Vietnam Co., Ltd. COO 添谷彰太 Shota Soetani


 海外勤務の長くなった添谷彰太。きっかけは2013年から2年間、米国三越に所属していた際に本場アメリカのディズニーワールドで働き、堪能な英語力を身に着けたからだ。15年に帰国し、一度ソフトウェア開発会社で2年間働いた後、17年にマネーフォワードに入社した。

 たまたまアメリカ滞在時よりマネーフォワードが提供しているのと同様の「家計簿アプリ」を使っていたこともあり、帰国後はマネーフォワードのユーザーであった。サービスの素晴らしさを実感していたこともあり、入社の面接を受けた。

「今までメディアでしか見たことのなかった社長の辻は非常に優しかった。面接をしてくれた人たちも含め、この人たちと一緒に働きたいと思ったことが入社の決め手になりました」と当時の会社の印象について話す。

 現在はベトナムを拠点とし、約60名の現地メンバーをまとめている。しかしエンジニアとして入社した添谷が、ベトナム法人の立ち上げのために現地に行くことが決まったのは入社わずか半年後のことだった。

「入社した数ヶ月後に開催されたエンジニアの集まりで海外進出の話が出た時に、自ら興味があると手を挙げました。その時は、数年後に実現できればいいなと思っていましたが、半年後にはベトナム行きが決まっていました」と意思決定のスピードの速さに驚いたという。

『全ての人のお金のプラットフォームになる』というビジョンを掲げているが、その実現のために日本のリソースだけでは、できることが少ないことが課題として挙げられていた。「ベトナムでの事業を経てグループの開発力が強化された。開発メンバーを増やすことで我々のビジョンの実現に一歩近づくことができた」と辻から労いの言葉をかけてもらったときは嬉しかった。

「辻はメンバーの名前をきちんと覚えて、ベトナムに来たときも名前を呼びながら話す。今では900人以上いる組織の中で全員の名前を覚え、一対一のコミュニケーションが取れることはなかなか真似のできないことです」と辻の魅力について語る。「私自身がアメリカで働いていた時、行動指針が行き届いていて働きやすさを感じました。だからこそ、ベトナムでも会社の理念を浸透させようと思いました」と添谷はいう。

 理念を浸透させる際には言葉で伝えるだけでなく、日々の業務に関連させながら説明することが重要だ。メンバーから新しいメンバーに伝えることを繰り返すことで、チーム全体で理解を深めていく。

「現在はベトナムで作ったプラットフォームを日本の市場に発信している。我々の考える『全ての人のプラットフォーム』の全ては日本に住んでいる人だけでない。自分たちの作るサービスを世界の人が使える環境を作っていきたい」と語る。

 最後に「私は『お金を前へ。人生をもっと前へ。』というミッションがとても好きです。一緒に人々のお金を前へ、人生をもっと前へ進めていきましょう」と辻へメッセージを送った。



ユーザーフォーカスで考える/経理財務ERP本部 グロース部 LPOグループ リーダー 稲毛 誠 Makoto Inage


ユーザーフォーカスで考える/経理財務ERP本部 グロース部 LPOグループ リーダー 稲毛 誠 Makoto Inage


 2017年にデザイナーとして新卒入社した稲毛誠。現在は経理財務ERP本部 グロース部 LPOグループのリーダーを任されている。稲毛は入社以降、デザイナー、新規事業の立ち上げ、営業、マーケティングなど様々な領域に携わっており、入社四年目とは思えないほどの活躍振りである。もともとベンチャー企業かつITサービスを作っている会社のデザイナーとして働くことを希望していたが、マネーフォワードに入社するきっかけになったのは学生時代に参加したあるイベントだった。イベントの中で「デザイナーに大切なのは、デザイナースキルどうこうではなく会社のビジョンをお客様目線で向き合って開発すること」という言葉に出会った。稲毛はマネーフォワードの「ユーザーフォーカス」の部分に共感し、その場で「インターンをさせてください」と熱烈にアプローチをした。

 インターン生として働くことが決まり、先輩社員にオフィス案内をしてもらっている最中、初めて辻と会った。第一印象は「カジュアルな人」。社員とフランクに話すその姿はいい意味で社長らしさを感じさせなかった。入社以降もオフィスで会うと「調子はどうだい」「よく頑張っているね」と声をかけてくれ、気さくで社員思いな人柄だと感じた。

 しかし辻の言葉にドキッとしたこともある。新卒一年目の終わり、優秀者を表彰するMVPを取り、会食に誘われた時のことだ。

「稲毛君っていつまでそのキャラでいるんだろうね」。そう言われた当初、稲毛は言葉の真意が分からなかった。この言葉の意味が分かったのは二年目に携わった新規事業の仕事を経てのことだ。

 新規事業の仕事はデザイナーとして自分が一番責任のある立場。先輩社員の下で働いていた一年目と違い自分が意思決定したものが世の中に出ていく。小規模チームでのプロジェクト運営になるため、デザイナーの仕事だけでなくエンジニアとのやり取りも担当しなくてはならない。責任の重圧がのしかかり不安な気持ちが心を渦巻いた。この時、あのメッセージには「稲毛君と呼ばれるのは社会人として認められていない証拠。自分の振る舞いに責任を持ち、社会人として一人前になりなさい」との思いが込められていると悟った。

 稲毛は「新規事業を担当しているのは自分自身。自分が一番サービスについて考えなくては」と考え、部署の垣根を越えて新規事業立ち上げの経験がある先輩やエンジニアから知識やノウハウを吸収しようと働きかけた。「会社のミッション、ビジョン達成に向けてメンバー全員が一つの方向に向かって働けるのはうちの会社の強みです」と稲毛は豪語する。

「マネーフォワードという会社を創業していただき本当にありがとうございます。これから会社を作っていく中心メンバーになれるように頑張りたいと思うので、ぜひこれからもよろしくお願いします」と稲毛はフレッシュな笑顔で辻にメッセージを送った。このメッセージは17年、マネーフォワードが上場した際にも伝えた言葉だという。稲毛のマネーフォワードを支えたいという思いは今でも変わらない。



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