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トピックス -企業家倶楽部

2020年12月26日

新規事業でコロナもチャンスに/エイチ・アイ・エス会長兼社長 澤田秀雄 Hideo Sawada

企業家倶楽部2021年1/2月合併号 新春インタビュー


海外旅行ナンバーワンのエイチ・アイ・エスが変化している。2019年は40周年を機にロゴを変え、最高益を稼ぎ出し、絶好調の真っただ中にいた。しかし20年、新型コロナウイルスの世界的感染拡大で奈落の底に突き落とされた。率いる澤田秀雄会長兼社長は「コロナもチャンス」と、新規事業を次々と立ち上げ、果敢に挑む。コロナを乗り越え、宇宙ビジネスや金融で大勝負をしたいと語る澤田氏に本音を聞いた。 聞き手は 本誌副編集長 三浦千佳子


問 毎年新春インタビューをお願いしておりますが、2020年は御社にとって大変な試練の年になりました。1年前はこんなことになるとは夢にも思わなかった。

澤田 20年は当社にとって大きな転換期となりました。大変でしたがなんとか生きています。絶好調から突き落とされ、ジェットコスターに乗っているようです。

問 赤字が250億以上とはエイチ・アイ・エス始まって以来の危機ですね。

澤田 40年間やってきて最大の危機。41年目で初めて大赤字になりました。

問 4月5月は大変だったと思いますが、すっかり元気ですね。

澤田 海外旅行がゼロになりました。打つ手がなく、売り上げゼロで社員一万何千人食べなくちゃいけないから大変です。今は新規事業を続々と立ち上げています。

問 どんな事業ですか。

澤田 まずは飲食事業に進出、蕎麦屋を始めました。「満天ノ秀そば」という店名で川越に1号店、飯田橋に2号店を、もうすぐ3店舗目を出店予定です。半年で100店舗を出店する予定です。

問 エイチ・アイ・エスが蕎麦屋とは驚きですが、食べ物は必需品ですから。

澤田 評判はいいです。リストラしませんのでいろいろやっていかないと。



海外旅行ゼロのエイチ・アイ・エスに

問 エイチ・アイ・エスのお店はどうされていますか。

澤田 海外も国内も全部あります。閉めている店もありますが、徐々にまたオープンします。今、国内旅行が良くて、300%伸びています。11月からかなりの店舗を再開しています。GoToトラベルキャンペーンは我々にとっては大きなプラスになっています。

問 東京もキャンペーン対象になりました。ハワイとか海外旅行も皆行きたくてうずうずしています。澤田社長もこんなに長い間海外に行かないのも初めてではないですか。

澤田 まったく行けてません。韓国、ベトナム、台湾くらいは行けるようになるのではと期待しています。ハワイも12月から行けるようになります。検査と2週間の隔離がネックですが、変わると思います。

問 御社は海外に強いので影響が大きかったですね。

澤田 海外旅行のエイチ・アイ・エスが、海外旅行0%のエイチ・アイ・エスになりました。



リモートトラベルが人気

問 それでも頑張って生きておられます。

澤田 おかげでいろんなことにチャレンジしています。一番伸びたのは国内旅行で前年比300%。次は電気です。当社で買うと8%安くなります。前期は利益が20億円でしたが、今期は30〜40億円になる見込みです。あとリモートトラベルが伸びています。200コース以上あります。高くて海外旅行に行けなかった人が、2000円ぐらいで参加できる。これは2倍以上伸びています。

問 どんなコースが人気ですか。

澤田 世界一周やインド占い旅行などです。現地のガイドが案内し、リモートで買い物や占いとか美術館巡りとかいろんな切り口があります。まずリモートで行っていただいて、良ければコロナが収束してから実際に行っていただきたい。

問 旅の予習ができますので、楽しみが倍増しますね。

澤田 リモート旅行で予習してから本番で行くと。旅の仕方が変わるかもしれません。これはコロナがなければできなかった。海外に270拠点、国内も200拠点くらいありますから、いろいろな切り口で旅のコースをつくれます。

問 リモートで現地の様子を見たら行きたくなりますね。

澤田 現地ガイドが実際に案内するオンライン、オンタイムのトラベル。今まで行けなかった人が行けなかった場所に行ける。これは伸びますね。


リモートトラベルが人気

農業や葬祭事業、人材派遣にも進出

問 ほかにどんなプロジェクトが立ち上がっているのですか。

澤田 農業もやろうとしています。高齢で続けられなくなった果樹園や農地を買っています。数年したら当社は大地主になっているかもしれません。

問 農作業の体験旅行も流行っていますからいいですね。社員のリストラは全くしていないと。

澤田 一万数千人いますがリストラはしていません。葬祭事業部をつくりリモート葬儀、リモート墓参りもやっています。墓参りに行けない人のために、我々が代理でお墓の掃除をしてお参りをする。お墓も作りますし、海への散骨など、いろんなコースがあります。社員からアイデアを募集し、やりたい人にやらせています。結構受けそうなので、うちは最大の葬儀屋になろうかと。

問 もう何屋さんかわからない。

澤田 あとは人材派遣。コロナが終わったら農業や飲食業は完全に人不足になります。海外の人材を現地で教育して日本に派遣する。現地に拠点がありますから、日本語のテストをして受かった子を連れてくる。

問 タイではアイリスオーヤマ商品の販売もやっているとか。

澤田 販売の総代理店をやっていますが、アイリスさんの商品は品質がいいので結構売れます。学研さんの総代理店もやっており、タイでの学習塾展開のお手伝いをやろうと。

問 日本の学習塾なら人気が出そうです。

澤田 お酒も現地の日本レストランやホテルに販売しています。三重県のお茶や果物の輸出もやっています。いろんな新規事業が育ち始めていますから。あと4、5年したらエイチ・アイ・エスは海外旅行のエイチ・アイ・エスじゃなくなるかもしれません。

問 それはそれで大変面白いことですね。

澤田 これまで子会社の上場は止めていましたが、これから4社くらい上場を考えていますので、結構忙しい。危機はチャンスで、好調な時は危険が潜んでいます。

問 本来だったらオリンピックイヤーで最高の年になるはずでした。海外旅行のエイチ・アイ・エスとして、いつくらいに戻りそうでしょうか。

澤田 海外旅行は2021年いっぱいかかると思います。その間に新しい事業が立ち上がっています。

問 普通だったらどうしようとへこんでいる時にこれだけ新規事業にチャレンジするとはさすが澤田社長です。

澤田 今でも考えています。5年したら旅行会社のエイチ・アイ・エスではないかもしれません。さまざまな事業部として発展させていきます。

問 ホテル事業やハウステンボスはどうですか。

澤田 GoToキャンペーンが始まってからいいですね。ハウステンボスも一時期厳しかったですが、10月から黒字になって来ました。キャンペーンが終わった時点で反動が来るのではと、その時のことを今から考えている。



コロナ禍だからこそ発見できた

問 リモートワークを導入していますか。

澤田 法人関係はリモートワークです。20年に子会社を統合して虎ノ門に移転しましたが、大きなオフィスは要らないですね。全世界の支店長会議もリモートで開催しました。今まで1000人くらい集まってやっていましたが、リモートでできるというのは大きな発見でした。1年に1、2度は顔を合わせてやる必要がありますが、今後はリモートでやろうと。

問 コミュニケーションがきちっと取れればリモートでオーケーですね。コロナは大変でしたけど、いろんな発見があった。

澤田 コロナがなければリモート支店長会議はやらなかった。コロナ禍だからこそ新規事業も、働き方改革もできました。

問 実際に新しい事業が立ち上げているというのがすごい。

澤田 コロナがなかったらこんなに新しい事業は立ち上がらなかった。国内旅行にこんなに大きなマーケットがあったと気づきませんでした。海外旅行でJTBを抜けたと思ったらコロナがやって来ましたから。

 国内のホテルの仕入れも強くなっていますので、インバウンドが再開すれば当社はすごく強くなっています。コロナでいい発見をしました。

問 澤田さん一番大変だろうと心配している。

澤田 大変だけど面白いです。危機はやり方次第でチャンスになる。

問 危機だからこそみんなで知恵を絞っていろんなことを始めているのですね。

澤田 新規事業がいずれ大きな柱になっていく可能性があります。エイチ・アイ・エスは今後3年5年、幅をもって大きくなっていく。何のエイチ・アイ・エスかはわからないけど。5年後10年後のことを考えるとコロナはうちにとって大きな転換期になる。転んでもただでは起きない。



危機の裏はチャンス

問 澤田社長自身が危機に強い体質ということもありますね。

澤田 いつもいじめられてますから。

問 そういう意味では打たれ強い。

澤田 これを乗り切って1年か2年後に引退したいと思っています。

問 こんな大変な時ですが、打たれ強くて明るい澤田社長で良かったですね。トップが弱気になったら前に進めません。

澤田 時代に合わせて仕事をやっていけばいい。ネタはたくさんある。みんなで協力してチャレンジすれば必ず道は開ける。

問 社員にアイデアを募集したとのことですが、何件ぐらい集まったのですか。

澤田 6000件くらいですが、そこから絞り込みました。それをいかに実行して成功に結びつけるかです。

問 一番いけそうな事業はどれですか。

澤田 リモートトラベルです。お客様からの評判がいい。今は日本人向けですが、これを全世界でやろうと準備しています。大きな広がりが期待できます。100万人が2000円のリモートトラベルに参加してくれたら、20億円の利益が、500万人だったら100億円の利益が出ます。将来大きな柱になります。

問 2000円で居ながらにして海外旅行が楽しめるのは魅力的です。

澤田 現地支店があるからこそいろいろできますね。危機の裏はチャンス。危機を危機とするか裏返してチャンスにするかやり方次第。我々はチャンスと考えて、行動しています。

問 チャレンジするのが澤田流のリーダーシップの真髄ですね。

澤田 チャレンジし行動しないと結果が出ない。将来ずっと海外に行けないわけじゃない。エイチ・アイ・エス始まって以来の危機で、250億円以上の赤字を出しましたが、今期は黒字にします。

問 澤田さんは死ぬまで現役ですね。

澤田 今、若手がどんどん成長してきていますので、譲っていかないと発展がありません。

問 ロボット事業はどうですか。パーソナルアシスタントロボット「temi」は順調ですか。

澤田 調子いいですよ。コロナ禍で「temi」が使われるようになった。

問 接触しないからいいですね。

澤田 いろんな使い方があってシステムも進化しているので面白くなりました。


 危機の裏はチャンス

宇宙ビジネスを加速

問 今後の夢をお聞かせください。

澤田 ロケットを打ち上げて宇宙ビジネスを加速させたいです。ロケットベンチャーと組んで沖縄の空港から飛ばそうと考えています。ジェット機で飛んで上空でロケットに切り換えて宇宙へ。そこで当社の宇宙ホテルに泊まっていただきロケットジェットで戻って来る。

問 沖縄から打ち上げるのですか。

澤田 沖縄の滑走路からジェット機で飛んでロケットに切り替える。そのまま成層圏に行く構想でベンチャーのPDエアロスペースが頑張っています。

問 いつ頃実現しそうですか。

澤田 5年10年かかります。そんな難しくないですよ。将来皆さん月や火星に行くときはうちのホテルに泊まっていただいて宇宙を楽しんでいただく。まず自分が行きます。今度イーロンマスク氏に会いに行きます。

問 現実味を帯びてきましたね。

澤田 宇宙ホテルのイメージは出来上がっているので、チームを作って設計に入ろうと。地上で作り、上にあげて組み立てるだけ。そんな難しくありません。旅費は一人2、3千万円です。

問 コロナどころじゃないですね。

澤田 コロナもチャンスです。電気やハウステンボス、そば屋も上場させ、もっと大きな勝負をしたいと考えています。金融分野にチャレンジしたいですね。



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