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トピックス -企業家倶楽部

2020年10月27日

「信用の貯金」していますか?

企業家倶楽部2020年12月号 視点論点


 暑かった夏が終わり秋の訪れとともに街を行き来する人も増えてきました。野球やサッカーなどのスポーツ観戦も人数制限が緩和されました。先日の秋の大型連休(9/19から9/22)では遠出する人も増え、連休3日目には東京へ戻る中央自動車道の上り線では60kmを超える渋滞が発生しました。

 コロナにより打撃を受けた経済の需要喚起を促すために、各種のGoToキャンペーンが始まります。今後、徐々に海外への渡航や海外からの訪日も可能になることでしょう。そうすれば必ず感染者が増え始め第3波がやってくることは間違いありませんから、それに備えなければなりません。

 4月初めに政府が感染拡大を予防するために「緊急事態宣言」を出してから、もうすぐ半年になろうとしています。5月25日に宣言は解除されましたが、最近ではコロナ禍で普及した「3密回避」や「マスク着用」、「検温」といった感染防止策の「新しい日常」が普及しているように感じます。

 コロナウイルスによって世界は一新してしまいました。既存のルールが否応なしに変わってしまったのです。

 これからの世界を表現する際に、「afterコロナ」、「postコロナ」、「withコロナ」と表現されますが、皆さんはどのワードがしっくりくるでしょうか?

「afterコロナ」や「postコロナ」には、一過性の出来事であり、時間が解決するだろうという楽観的、排他的なニュアンスが含まれるような気がします。しかし、「withコロナ」には、共存共栄といった禍(災い)をも受け入れる柔軟さを感じます。

 自然災害やウイルスの危機など、私たち人類にとって「危機」はもはや珍しいものではなくなりました。震災や集中豪雨で住民が体育館などで避難生活を強いられる映像を頻繁に目にするようになり、いつ自分が当事者になっても不思議ではありません。

 コロナ禍で長く制約を受けた生活を続けていると、心から他人事ではないと実感できます。以前から停電のときに困らないように懐中電灯を寝室に備えたり、数日分の非常食や水を備蓄しているご家庭や企業も多いことでしょう。

 これは何もモノだけの話ではありません。新型コロナ感染拡大により、人が密にあつまることで「クラスター」にならないように出勤回数を減らす、「テレワーク」や「リモート勤務」を採用する企業が増えました。数カ月の運用を通して、今後もテレワークを継続する企業も多いことでしょう。

 ITテクノロジーを活用し、通勤時間からも解放され、飛沫感染のリスクを軽減できる新しい働き方はメリットも多いと思います。一方で必ず「コミュニケーション不足」という問題が出てきます。直接、顔を合わすわけではないので、ちょっとした表情や声のトーンを推し量ることが難しいと感じる人も多いのではないでしょうか。

 人々の機微を見分ける感覚に長けている経営者の皆さんならなおのこと、オンラインでのコミュニケーションに物足りなさや不安を感じるのではないでしょうか。

 今回のコロナ禍において素早い対応を見せ、BCP対応のお手本として取り上げられる機会の多いGMOインターネットの熊谷代表によると、普段からITツールを使い慣れた企業でも、いきなりリモートで組織が回る訳ではないといいます。有事の前の普段の時から社員と社員の間で十分に良質なコミュニケーションを取り、「信用の貯金」をしておくことだとアドバイスをしています。

 テレワークで仕事の100%を代替できるとは限りません。そこを補完するのが、普段からの「信用」の蓄えであるといいます。「備えあれば患いなし」とは何もモノだけではないのです。「信用」というソフト面での蓄えもしておきましょう。



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