• トピックス
  • 企業家倶楽部
  • バックナンバー
  • 企業家チャンネル

トピックス -企業家倶楽部

2020年12月26日

通販とスポーツ・地域創生の二本柱で成長/ジャパネットたかた 社長 髙田旭人 Akito Takata

企業家倶楽部2021年1/2月合併号 トップインタビュー


圧倒的カリスマでジャパネットたかたを全国区に導いてきた創業者の髙田明氏。その父親からバトンタッチして丸6年。長男で社長の旭人氏は自分流の経営術でしっかりと成長を遂げている。通販を軸に、スポーツや地域振興にも力を注ぎ、二本柱で長崎県を盛り上げる。「ジャパネットに入ってよかった」と思える社員を醸成したいと意気込む旭人氏に本音を伺った。(聞き手 本誌副編集長 三浦千佳子)




問 昨年、インターネット通販が20周年ということで、ものすごく力が入ってますね。

髙田 皆、意志を持ってやってくれるようになりました。

問 今取り組んでいる日立の炊飯器は割安感があり売れているのではないですか。

髙田 一機種を年間何十万台も売るので、メーカーの生産も安定しますし、お互い最高のものを作ろうと努力しています。

問 お客さんにとっては分かりやすいですね。機種がありすぎると何を買っていいか分からない。

髙田 問い合わせも同じ商品なので、次の時にそれを元に改善できます。一回のモデルチェンジでお客さんの不満が減る商品になっていく。コールセンターとアフターサービスと修理チームで300人ぐらいいますが、8割はメーカーに戻さずに当社で修理しています。

問 社長を引き継がれるとき、アフターサービスに力を入れると言っていました。

髙田 当社で伸びているのは実はカタログ販売です。カタログは買って頂いた方に送るので、良い思い出がないと次に買って頂けない。

問 2020年は社長業6年目、ネット販売20周年ですがどんな決意で臨まれましたか。

髙田 年始に社員に言ったのは売り上げを落としても良い。売り上げ1500億円で社長になって直近は2000億円超えました。ここで社内の体制固めや品質面を立ち止まってきちんとしよう。売り上げ以上に土台をきちんと作ろうと。



生産者応援プロジェクトで食品に力を注ぐ

問 2020年はどんな年になりましたか。

髙田 コロナが起こって。ジャパネットは何のためにあるのかをよく考えた年でした。2020年出航のクルーズ船は完売していましたが、100億円分キャンセル料頂かずに対応しました。サッカーも試合ができないのでマイナスからのスタートとなりました。コロナ禍でうちが出来ることをやろうと、食品を取り扱ったのは大きかったですね。

問 蟹や牛肉を販売しているので驚きました。

髙田 食品は少品種多量生産が成り立ちにくいカテゴリーなので苦手でした。同じものを10万セット出荷できる生産者が少ない。しかしコロナ禍で生産者が困っていることを知り、今こそうちがやるべきと、生産者応援プロジェクトという形で実現しました。県からトップダウンで協力していただこうと8県ぐらいの知事に私が直接電話交渉しました。単価が高くて売れなくて困っている業者さんを紹介いただいた。それによってネットワークも出来たので、頒布会という形で進めています。毎月9000円台でいろんな食品が届く。1万5000人がすぐ集まりました。

問 驚きです。どんなものが届くのですか。

髙田 この時期にはこれという旬のものを毎月定期便という形でエンドレスで。4か月先まで決まっていますがそのあとはジャパネットを信じてもらって商品選びをしています。

問 毎月となると信頼がないとできないですね。

髙田 業者さんは1万5000人に送ることは決まっているので、計画的に生産できる。ピンチの中で自分たちがもがいてできた成果です。皆、本当によく頑張ってくれました。



お客さまの信頼を裏切らない

問 コロナ禍の巣ごもり生活は、御社としては追い風でしたか。

髙田 クルーズとかスポーツのマイナスよりもプラスの方が多くて、前年は2076億の売り上げでしたが、20年は2300億円はいく見込みです。


問 逆境を跳ね返しましたね。食品にも力を入れて、扱うカテゴリーが増えた。食品は産地直送ですか。

髙田 仕組みは我々で作り産地に伝票をもっていって、そのまま出荷できるようにしました。あとは我々らしく、どういう想いで作られているかをきちんと伝えようと、生産者の方にも番組に出てもらったりして。良いもの作りたい方と良いもの食べたい方を直接繋げるのが自分たちの役割だと思います。

問 食べ物は信頼が一番です。これまでに培ったジャパネットに対する信頼の積み重ねが大きいと思います。

髙田 そこを裏切らないように大事にしています。

問 客層は50代以上が多いのですか。

髙田 50代、60代、70代の方が多いです。この層は安心して買えるということにこだわっているので、例えばパソコンの場合は処分を一緒にやるようにしていて、きちんと壊して、データ消去の証明書も出しています。

問 信用ですよね。ジャパネットさんのこれまでの歴史があります。セレクトしてくれる商品もジャパネットさんなら安心というか。旭人さんが始めた、その日だけのチャレンジデーもびっくりするほどの価格です。

髙田 あれは安いです。あの商談は必ず私が1年前に入りますが、そういう衝撃を生む商品を紹介したいということで力を入れています。チャレンジデーの商品は全部買った方がいいと思いますよ。



よい商品が主役

問 御社の強みについてどう捉えていますか。

髙田 売る商品が主役だと社内でいつも言っています。とにかくいい商品、いいサービス、それさえ準備できれば、下手な話売れなくても良い。変なものだったら売りません。

問 商品へのこだわりを感じます。

髙田 そこはこだわっています。

問 取り扱い商品は何アイテムぐらいありますか。

髙田 700くらいです。最近はサブスクで長く関係を築く商品に力を入れています。ウォーターサーバーやスマートフォン、頒布会もそうです。ジャパネットカードは30万人の会員がいらっしゃる。来月からは電気も扱います。カードで引き落とせば電気代を値引きします。

問 実際、どのくらい値引きできますか。

髙田 5%をジャパネットポイントとして還元します。 

問 ポイントでまた買い物ができるとは御社ならではですね。こうしたアイデアは社長から号令をかけることが多いんですか、それとも社員からのボトムアップですか。

髙田 最近は社員から上がってくるようになって、私は最後一緒にアイデアを磨いて後押しする役割だと思っています。本当に皆の力がついてきました。

問 最近これは面白いと思ったものは何ですか。髙田 電気もそうですし、ビールも自社工場を建設中です。優秀なビールのブリュワーの師匠と弟子がうちに入社してくれたので、最高の地ビールをつくろうと。できたら長崎のスタジアムで販売します。



通販とスポーツ・地域創生の二つの柱

問 今日では事業の幅がいろんな分野に広がっていますね。

髙田 通販とスポーツ・地域創生と2つに分けていて、スポーツ・地域創生はスタジアム、アリーナ、サッカーチーム、稲佐山の公園管理や飲食もあります。

問 通販のイメージが大きいですが、長崎の地域創生にも力が入っているのですね。

髙田 そうです、9月から長崎ヴェルカというバスケットボールチームをゼロから作っています。これも凄く優秀なヘッドコーチが当社に入って一緒にチーム作りをやっている。我々の理念や想いに共感した各業界の一流の方が入ってきてくれて、ジャパネット流の商品磨き、サービス磨きをやって提供するという感じです。

問 スポーツや地域創生もとなると範囲が広いですね。

髙田 そうですね、稲佐山は我々が投資をして施設を作って、飲食事業もやっています。実は長崎市は2年連続で人口減一位なのです。

問 御社が一番長崎を盛り上げていますね。

髙田 人口40万人の長崎市の規模感で、スタジアムアリーナを自分たちで持つ事例はほぼないので楽しんでやっています。今はサッカーが佳境にはいっています。

問 社長も応援に行かれますか。


髙田 基本的に行きます。社長は姉がやっていますが、強化は私が担当しているので現場に行って監督しないといけません。



働き方改革を実現

問 創業者から社長を引き継いで6年、社長としての心構えは何ですか。

髙田 振り返るといろんなことやっているなと思いますが、あまり自分が引っ張っているという感じはなくて。父は創業者で圧倒的な力で引っ張っていました。私は社員にいい環境とブレない方針を渡したら、みんな力を発揮するだろうと仮説を持ってやっています。

問 逆に無理やり引っ張らなくてもみんなが頑張ってくれるのですね。

髙田 環境を良くして、プライベートも充実させられる状況も作り、一方で仕事の生産性も上がるような工夫もして、社会的意義がある方針をきちんと伝えてやっていけば、力を発揮してくれます。

問 ずっと言い続けてきたことは何ですか。

髙田 公私のバランスです。生産性を上げて早く帰り、休みを増やし、仕事中のパフォーマンスを上げようとずっと言っています。子育てしながら時短で責任者やっている人も結構いますし、産休後は普通に9時〜4時で仕事する。そういう会社にしたいと思ってやってきました。

問 働き方改革ですね。オンとオフをきちっとした方が生産性上がりますね。

髙田 健全ですね。同時に工夫もいっぱいしていて。9連休または16連休取得を義務づけていますが、休むとなると強制引継ぎが必要となるのでお互いの仕事が理解できます。

問 それはいい考えですね。誰が考えたんですか。

髙田 私が証券会社にいた頃にリフレッシュ休暇制度があっていいシステムだと思いました。ヨーロッパは3週間休むのになぜ日本はできないのかと。ノー残業デーも月水金週3回やっています。

問 楽しく集中して仕事をする文化をつくりだせば社員は喜びます。

髙田 それが根付いてきたかなという感じはしますね。残業しちゃいけないとなると気合で乗り切れないので、考えて工夫しないと。セクションまたいで相談するとか。

問 良いシステムですね。16日も休みだったら何をしようかといろいろ考えます。

髙田 奥さんもお子さんも喜んでくれます。気づいたらようやく浸透してきました。

問 働く人たちが楽しくっていうのが一番大事ですね。

髙田 何のためにこの会社があるのかをきちんと考えることが多くなりました。顔を合わせる頻度が減っているので、『ツナグ』というアプリで自分もつぶやいています。

問 どんなつぶやきですか。

髙田 こんな新しいプロジェクトが始まりますとか、CMを載せたり、これに対して社員が返信くれるんです。

問 コミュニケーションツールですね。

髙田 仕事の幅が広いので、みんな知らないことが多いですからね。



スタジアムを建設、長崎を熱くする

問 社長の行動も垣間見えて楽しいですね。今度長崎に新しいスタジアムを作るということですが。

髙田 当社の事業となりますので力を入れています。ずっとプロジェクトの会議をしています。

問 長崎県民が喜びますね。いつ頃出来る予定ですか。

髙田 24年です。今あるスタジアムは県の持ち物で、サッカー専用じゃないから距離が遠い。今度はサッカーを楽しむためだけのスタジアムを作る。

問 県民が熱くなりますね。

髙田 そういう世界を作りたい。会社である以上、何か役に立たないと、地域創生は自治体の仕事だとみんな思い込んでいるので。民間企業が使う人のこと考えてやり切るとどんなものが出来るのかを私自身も楽しみたいと思っています。

問 他の県のモデルになりますね。

髙田 上場企業ではこんな投資はやりにくい、だから私たちが成功すると上場企業でやりたいところが真似してくれればいいと思っていて。それで各地域が盛り上がればいいなと思います。

問 長崎県におけるジャパネットさんの力は絶大ですね。通販そのものは全国的ですから、知名度は高い。今後の夢についてお聞かせください。

髙田 今やっていることをさらにレベルアップさせていきたい。働いている人がちゃんと人の役に立っていると実感しながら、プライベートも充実させ、自分の成長を感じていければ、いいものを生み出せると思っています。

問 今社員は何人ですか。

髙田 3000人いますが、その人たちを幸せにして、ジャパネットに入って良かったと思う人を増やしていきたいです。


スタジアムを建設、長崎を熱くする


カイオ セザール氏とグータッチ




玉田 圭司氏と




Profile 髙田旭人 
1979年長崎県生まれ。東京大学卒業後、証券会社を経て、ジャパネットたかたへ入社。バイヤー部門、コールセンター部門、物流部門の責任者を経て、2010 年にジャパネットコミュニケーションズ社長となる。2012 年ジャパネットたかた副社長を経て、2015 年1月、ジャパネットホールディングス社長に就任。2019年スポーツ・地域創生事業をもう一つの柱とし、「リージョナルクリエーション長崎」を設立。2020 年プロバスケットボールクラブ運営会社「長崎ヴェルカ」を設立、現在はホールディングスを含む5社の代表を務める。

コメントをシェア

骨太対談
 
コンテンツメニュー
企業家賞
企業家倶楽部企業家大学
Page Top
日本のオンラインカジノでオンラインでプレーすることの本当の魅力は、実際に交流するプレーヤーがいないという事実です。 ご存知かもしれませんが、多くのプレイヤーは賞金を他の人と共有することを望んでいません。 したがって、彼らは楽しみのためにプレーし、お金を失うリスクを冒すことはありません。 その結果、ゲーム全体をオンラインで無料でプレイできます。 日本のオンラインカジノ これは、お金をかけずにゲームをプレイしたい人に最適です。 しかし、あなたが本当のオンラインカジノで本当のお金を勝ち取ろうとしているなら、あなたはいくつかの秘訣と戦略を学ぶために読み続けたいと思うかもしれません。