2020年12月26日
日本初の量産衛星打ち上げへ
企業家倶楽部2021年1/2月合併号 ベンチャー・リポート
アクセルスペースは11月、出荷に向けて最終準備段階にある4機の超小型衛星の打上日について、ロシアの打上事業者、GK Launch Services社より公式に、2021年3月20日に設定されたと発表した。「この4機の衛星を日本で同時に製造することは初めてのことです。日本の宇宙開発の歴史の中でも非常に重要な機会となっています。ぜひご期待いただければと思います」と代表の中村友哉が説明する。この4機の衛星はすでに製造が終了しており、12月上旬には日本を離れ発射場であるロシアへと運ばれる。
アクセルスペースは08年に設立、民間気象情報で世界最大手のウェザーニューズ社への衛星製作からスタートし、現在約80名の社員のうち50名以上がエンジニアである。これまでに5機の人工衛星を開発し、打ち上げ、運用まで経験してきた。13年に初号機、17年に2号機と、合計2つの衛星をウェザーニューズに提供。14年にほどよし1号機を打ち上げている。
「ほどよし1号機」は、東京大学・次世代宇宙システム技術研究組合とアクセルスペースとが共同で開発し、14年に打ち上げられた超小型衛星で、50キロ級の地球観測衛星であり、6.7 mの地上分解能を持つ。これまでに3〜4000枚の画像を撮影している。50キロ級の衛星では前例が少なく大きなインパクトを与える打ち上げとなった。
そして、18年12月にロシアのロケット「ソユーズ」により打ち上げられたのが「GRUS-1A」である。この衛星で撮影された画像を使ったサービス「Axel Globe」を19年夏よりスタートしている。ここに今回4機が追加される。
このGRUSは2.6mの地上分解能を持ち、ほどよし1号機では農業などに用途が限定されてしまっていたが、GRUSでは都市部など幅広い活用が見込まれる。さらに4機になることで今まで2週間に1度だった観測頻度が2日に1回となり、同じ個所を繰り返し観測していくことができる。「さまざまな業界で本格的な利用が進んでいくフェーズに入ってきました」と中村は解説する。
衛星画像で観察することで、季節変化の可視化や農作物の適した収穫期の推定ができる。さらに、ディープラーニングなどを組み合わせ、船や車のカウントなども新たな用途として予想される。AxelGlobeは解析も行い、付加価値を付けた上で、サービスとして提供していくことが特徴であり、解析の仕方によって使い方は無限大に広がる。「今まで衛星画像をどうやって使ったら良いかわからないという人と新たなビジネスを作っていくことが大事だと思っています。日々の事業開発の中で繰り返し、一つずつ実績を積み上げていきます」。
2020年12月26日 10:00
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