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トピックス -企業家倶楽部

2020年12月26日

人をワクワクさせる物語コーポレーションの若きツートップ経営/(株)つばさ人本経営コンサルティング 代表 臥龍こと角田識之

企業家倶楽部2021年1/2月合併号 「人財育成・20年分前倒し主義」の勧め 後編

「人財育成・20年分前倒し主義」の提唱

幕末維新を成し遂げ、日本の植民地化を回避したのは20代、30代の若者だった。ホンダのマン島レース制覇を成し遂げた技術者、ソニーのトランジスタラジオを欧米で売り切り、ニューヨーク五番街に日本企業初のショールームを拓いた営業マン、全て20代だった。今回の動乱期も、狂気の20代、30代を輩出するチャンスだ。目安は10歳で「人生経営の社長」就任、30歳で「企業経営の社長」就任、50歳で「社会起業の社長」就任、それぞれ従来から見ると20年分の前倒しだ。

物語コーポレーションの大幅な前倒し主義

 コロナ禍の直撃を受ける外食産業にあって、いち早くコロナ前の水準に復活した物語コーポレーションの健闘が光っている。コロナ前には14期連続の増収増益で、グループ年商を約900億円まで積み上げてきた。その原動力の一つが、「25歳プレジデント主義」である。入社から三年で、2億年商スタッフ60名を率いて全てを意思決定する「プレジデント店長」になることを指針としてきたが、最近では「18か月店長」ということで、更なる倍速育成を志向している。

 今年、この大幅な前倒し主義を象徴する人事があった。この激動期にあって、34歳の加藤央之(かとうひ さゆき)氏の代表取締役社長就任。大きな話題となった。今回、加藤氏と共に代表取締役専務に就任された岡田雅道(おかだまさみち)氏のお二人にインタビューさせていただき、その抱負を伺ったが、臥龍の心には「ワクワク感」が強く印象付けられた。



堂々と艦橋に立つ「ミスター理念」が必要

 加藤氏のお話で一番印象に残ったのは、理念へのひとめぼれだ。大学3年生の就職活動中に、ある企業の面接で「加藤さんのなりたい自分はどんな自分ですか?」と問われても答えることが出来ず、「なりたい自分像」を求め始めたそうだ。そして縁あって物語コーポレーションの会社説明会に参加、「Smile & Sexy(スマイル&セクシー)」という理念を聞き、これぞ自分がなりたい人間像、この会社であればそれに近づけるという想いで入社したそうだ。

 この混迷の時代、どういう進路を進めばいいのか?国も企業も個人も迷路の中にいる。こいうときこそ、人間の欲望・感情・感覚に素直になることが大事だと、加藤氏は言う。「なりたい自分に向って一生懸命、自分を表現することを恐れずに、自分らしく生きられる人がSexy(セクシー)」。「Sexy(セクシー)を貫こうとすればするほど、周りの方々から愛され、応援される人間力が要る。これがSmile(スマイル)」。そう伺うと、まさしく加藤氏は「ミスター理念」と呼んでもいい存在、まさに理念の体現者だ。船長とは、クルーに明確な行く手を指し示す人。そして艦橋に堂々と立つ人だ。混迷、不安の時代、自分がもし学生であれば、34歳の船長・加藤氏の「Smile&Sexy 」に熱く共感することだろう。



混迷の時代こそ、打つ手を止めないことが大事

岡田氏には、一昨年、中国で新業態を展開中に取材をさせていただいた。あの満員超特急のような中国市場の圧を跳ね返し、猛スピードで展開する馬力には感嘆した。「あのときは本当に勝手にやりすぎて、30分も立たされてお説教を食らいました(笑)」。臥龍は、岡田さんのことを密かに「業態開発まぐろ」と呼んでいる。まぐろは、止まると死んでしまう。この混迷の時代だからこそ、打つ手を止めないことが大事だ。聞くと中国の物語コーポレーションは、対前年130%から150%の快進撃だそうだ。この岡田氏のチャレンジ精神と加藤氏の理論構成が議論を重ね、タイプが真逆のツートップ経営から生まれる化学反応が「アジアを代表する業態開発型リーディングカンパニー」というポジションを生み出す。そういう近未来が、今から楽しみだ。

若いということは、大きな経営戦略

 貴社がツートップ経営だとして、合わせた年齢はお幾つだろうか?加藤氏34歳、岡田氏42歳、合わせて76歳。日本の過去の動乱期をみても、トップの体力、行動力、実行力が大きな武器となる時代。思い切った若返り自体が、大きな経営戦略だと確信した。

 最後にこれだけは言いたいことはと問うと、同じ答えが返ってきた。一つは、「Smile& Sexy」にプラスして「フードビジネスのプロであれ」ということだ。それはラーメンのチャーシュー一枚の厚さでも、何故、この厚さであるべきかが明確に語れる知識、自分のランチでもただの弁当ではなく意図あるものしか食べないという姿勢、何故、あの店は繁盛しているのか、答えを掴むまでは落ち着けないというあり方、要は全身でプロを表せということだ。

 もう一つは、「小林佳雄さんが辞めたら、物語コーポレーションはダメになったということは絶対に言わせない!」という決意だった。この頼もしいツートップ経営、今後も定点観測したいと思わされた臥龍だった。




profile 臥龍(がりゅう:wolong ウォロン)こと角田識之(すみだのりゆき Sumida Noriyuki)
APRA(エープラ)議長&一般社団法人「志授業」推進協議会・理事長「坂の上の雲」の故郷、愛媛県・松山市生まれ。23歳のときに「竜馬がゆく」を読み、「世界の海援隊」を創ることを志す。人の幸福を主軸とする「人本主義思想」の素晴らしさを経営の場で実証推進する和僑(日本)と華僑(台湾・上海)合同の勉強会「APRA(エープラ)」を設立し、日本全国そしてアジア太平洋各国を東奔西走中。最近では、一般社団法人「志授業」推進協議会の理事長として、小中学生の大志確立を支援する「志授業」の普及、民族肯定観を上げるための「歴史・偉人」の講話にも注力中。詳細は「志授業」でご検索ください。

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