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トピックス -新商品

2015年03月27日

中国主導のインフラ銀行、米国の翻意に備えを

梅上零史


   中国が主導して年内設立予定の「アジアインフラ投資銀行(AIIB)」」に先進7カ国(G7)の欧州勢が相次ぎ参加を表明している。3月12日に英国が参加の意向を明言すると独仏伊が後に続いた。3月末が創設メンバーの締め切りだからだ。AIIBは世界銀行など米国主導の国際金融秩序に対抗するのが狙いと見られ、米国は同盟国に参加しないよう牽制していた。

   アジアには日本が総裁を歴代送り込んでいるアジア開発銀行(ADB)があり、ADBは日米がそれぞれ15%強を出資し、中国は第3位の出資国だが6.5%にとどまっている。AIIBは中国が筆頭出資国となり、トップも中国人が就任する。日本でも参加の是非を巡り様々な議論が出ているが、日本がAIIBに出資してもその資金は中国の意のままに使われるだけだろう。AIIBだと緩い投融資基準の下、環境破壊の恐れのある事業などにもお金が回ってしまう懸念も指摘されている。アジアのインフラ整備資金が必要ならADBをまず強化すべきだ。

   ただし注視しておくべきは米国の出方だ。国際世論の動向を見て米国が翻意する可能性もなくはない。1971年、冷戦構造の転換をはかり、米ニクソン大統領が中国を訪問すると発表した「ニクソン・ショック」がある。米国は日本の頭越しに中国との国交回復を模索した。日本はAIIBについてもショックを受けない準備はしておくべきだろう。



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