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2015年05月11日

安倍首相の米議会演説に想う

企業家ネットワーク代表 徳永卓三


   4月29日午前(日本時間30日未明)、安倍首相は米議会の上下両院合同会議で演説した。45分、英語で演説した。

   4月30日付け日経朝刊で安倍首相の演説(希望への同盟)を全文紹介した。一読した印象では、中国を強く意識した演説になっていること、それゆえに、日米同盟を前面に押し出さざるを得なかった、スピーチになった。

   韓国の慰安婦についての「言及がなかった」と韓国筋よりクレームがあったが、今回のスピーチは米国議会で行なわれ、主に上下両院の議員や米国民向けに行なわれたので、慰安婦問題には触れられなかったのだろう。

   岸信介の孫である安倍首相は幼い頃、おじいちゃんから先の大戦、戦後のアメリカの洗脳について、聞かされていたと思う。しかし、今回のスピーチではアメリカへの不満はおくびにも出さず、アメリカ礼賛一辺倒だった。

   それだけ、中国のプレッシャーが強かったのだろう。「中国には歴史問題では口を出させない」と安倍首相は思って、スピーチをした。案の定、中国からはクレームらしきものは出なかった。「少し薬が効きすぎたか」と中国政府は思っているだろう。歴史問題を言い過ぎたので、安倍首相はアメリカを頼らざるを得なかった一面がある。

   アメリカは漁夫の利を得た。中国があまりにも歴史問題に固執するので、あまり固執しないアメリカに日本がすり寄ったのではないか。アメリカも先の大戦では罪の意識がある。日本を英国とともに追い込んで真珠湾攻撃をさせたこと、また、東京裁判という戦勝国が敗戦国を裁くという偶挙に出たことだ。インドのパール判事は「東京裁判は国際法違反である」と断じている。そんなこともあって、アメリカは歴史問題を持ち出さない。

   今回の安倍首相の草稿は元日経ビジネス編集委員の谷口智彦氏が書いたといわれる。長くアメリカに滞在したこともあって、アメリカ国民の心情を汲み取ったのである。少しアメリカに甘いという印象はぬぐえないが、アメリカの議会でスピーチするのに、喧嘩腰というのもいかがなものか。

   また、安倍首相の英語の発音が下手だったという評価もあるが、逆にネイティブみたいに流暢なのも気持が悪い。45分間英語でスピーチしたこと、時々ユーモアも交えたことを評価したい。



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