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トピックス -新商品

2015年07月24日

果たして、日経はFT買収の効果を上げられるか。

企業家ネットワーク代表 徳永卓三


  日本経済新聞社が英国の有力経済紙フィナンシャル・タイムズ(FT)を8億4400万ポンド(約1600億円)で買収したという。英国の名門経済紙を買収したことは喜ばしいことだが、果たして、英国記者を使いこなせるか、少し心配だ。

  日経は7月24日付け朝刊1面トップでこの買収劇を報じた。「読者数は世界最大の経済メディアが誕生する」と自画自賛した。確かに発行部数は日経273.9万部(いつの間に300万部を割った?)、FT22.5万部、計296.4万部となる。さらに電子版有料読者数が日経43万人、FT50.4万人、計93.4万人が加わる。世界最大の経済メディアと日経が自慢するのもわからないではない。

  24日のトップ記事候補がなかったせいもあろうが、日経ともあろうものが、自社の記事を1面トップに持って来る神経がわからない。せめて準トップ扱いにした方がニュースバリューが上るのではないか。

  欧米企業の買収も気になるところだ。ソフトバンクの孫正義社長も米国第3位の携帯会社スプリントを1兆8000億円で買って、苦戦している。日本電産の永守社長や孫社長といったM&Aのプロのトップでさえ、命がけなのに、サラリーマン記者の集団である日経に、したたかな英国人を使いこなせるか。もちろん、今は英国人記者だけでなくヨーロッパ、アジアの記者もいると思う。1600億円だけ取られて、あまり効果がなかったとならないか老婆心ながら心配だ。

  過去に、欧米企業を買収して、失敗したケースがいくらもある。パナソニック、ソニー、三菱地所など枚挙に暇がない。LIXILの創業経営者潮田健次郎氏は国内企業を買収し、1兆円企業をつくったが、生前、「欧米を買ってはいけない。必ず失敗する」と語っていた。それほど、M&Aは難しい。日経の健闘を祈る。



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