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【企業家賞20周年記念に寄せて】セコム創業者 取締役最高顧問/企業家賞初代審査委員長/飯田 亮

会社名や組織名・役職・内容につきましては、取材当時のものです。

企業家倶楽部アーカイブ

(企業家倶楽部2018年4月号掲載)

 企業家賞20周年、おめでとうございます。

 わたしは、企業家賞の第1回から8回まで審査委員長を務めましたが、このたび、20回目を迎えられるとお聞きし、非常に感慨深いものがあります。

 企業家賞は、徳永卓三さんが日本経済新聞社から独立し、企業家倶楽部を立ち上げ、この賞を創設されるときにご相談をいただきました。時は20世紀の末、21世紀の日本の経済界はどうあらねばならないか。当時、企業を目指す若者は大企業に入りたいとは思っても、企業家になりたいという志を持つ人が少ないのではないか。なぜだろうと徳永さんが記者の時代からよく話をしました。

 徳永さんは企業家賞の創設の目的を、大志をいだき活躍しているベンチャー経営者の皆さんの応援団長になりたい。日本や世界で活躍する企業家が増えれば世の中も良くなり、企業家をめざす若い人の目標にもなってそういう人たちも増えるだろうという、その高邁な精神に共感し、大いに賛同しました。その折、徳永さんから審査委員長就任の熱心なご要請をいただき、企業家の一層の活躍の応援や日本経済の活性化にもつながることであり、お引き受けしました。

 この間、受賞された百余名におよぶ有為な企業家は、いまもほとんどの方が隆々と活躍され、底堅い日本経済の活力と成長の推進役になっておられます。企業家賞および企業家倶楽部の益々の発展を祈念し、お祝いの言葉とさせていただきます。        

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