MAGAZINE マガジン

【レポート】企業家賞

会社名や組織名・役職・内容につきましては、取材当時のものです。

トピックス

「企業家賞創設25 周年授賞式」を開催

「企業家賞創設25 周年授賞式」を開催
第2回レジェンド大賞に輝いた髙田明氏と澤田秀雄氏 

「企業家賞創設25周年記念授賞式」が11月18日、日比谷のプレスセンターホールで開催された。企業家賞は1999年の第1回開催以来、これまでに139人の受賞者を輩出。企業家大賞にはエイチ・アイ・エスの澤田秀雄社長、日本電産の永守重信社長ら、日本を代表する企業家が受賞している。2018年に実施した企業家賞20周年ではファーストリテイリング柳井正社長とソフトバンク孫正義社長がレジェンド大賞に輝いた。(役職は受賞当時のもの)
今年は第2回レジェンド大賞として、ジャパネットたかた創業者の髙田明氏、エイチ・アイ・エス創業者の澤田秀雄氏が選出された。25周年記念授賞式、パーティの様子をリポートしよう。 (三浦千佳子)


■若手アビエイターが燃える
11月18日午後4時、東京・日比谷のプレスセンター10階ホールには、多くのビジネスパーソンが集まっていた。「企業家賞創設25周年記念授賞式」が始まるのだ。主催者の企業家倶楽部社長の徳永健一の挨拶の後、登壇したのは、若手アビエイターの中能真之介氏である。「僕は高校3年生で18歳です。社会企業家アクセラレーターとして、アフリカのナイジェリアで仕事をしています」と発すると、会場からは「おおう︕」驚きの声が聞かれた。堂々たる体格で落ち着いた雰囲気からはとても18歳とは思えなかったからだ。

アビエイターについてプレゼンする中能真之介氏

「ナイジェリアでアフリカの若者のために、キャリアアップのためのフロンティアパスをつくっています。彼らのために世界中の労働市場へのパスを拡げたい。そしてスキルを学び、実践、就職するまで伴走し、政府と一緒になって実証実験を進めています」
18歳の高校生のいきなりのプレゼンに会場は静まりかえり、じっと聞き入る。
「僕たちの仕事はアフリカから世界に飛び出す若者、アフリカ経済の発展に繋がる新たな人材をフロンティアパスから創り出すこと。そしてナイジェリアを新たな世界への起爆剤にしていくことです」
熱く語る中能氏のプレゼンに、会場からは大きな拍手が送られた。続いて中能氏の考えに同調、クルーとして参加している5人の若者が登壇。一人ずつ決意を語った。
若者たちの未来に期待を込めて会場かには大きな拍手が沸き起こった。


■2人の企業家がレジェンド大賞を受賞
17時00分からこの日のメインイベント、25周年記念授賞式が始まった。まずは企業家賞の受賞の条件を紹介しよう。
企業家とは、既成概念に囚われず困難な道に果敢にチャレンジしている経営者。

 ① 高い志を持ち、企業家精神を発揮し、新しいことにチャレンジしている。
 ②社会貢献的要素の高い事業を展開、世界ブランドを目指している。
 ③斬新な発想を持ち、創造力溢れる新しい経営システムを構築している。

プレゼンターは、1996年の第一回目の企業家賞から審査委員を務めた、一橋大学名誉教授の米倉誠一郎氏である。レジェンド大賞に輝いた髙田氏、澤田氏は一人ずつ受賞理由を紹介され、賞状と二人のイメージに合わせて創られた、記念のテキスタイル・ウォールアートを授与される。そして記念撮影。2人の顔にはとびっきりの笑顔がこぼれる。髙田氏と澤田氏夫々の受賞理由を紹介しよう。

決意を語るアビエイターのクルーたち

「企業家レジェンド大賞」 ㈱ジャパネットたかた創業者 髙田 明氏

【受賞理由】
地方のカメラ店からスタート、自らMCとして出演。その卓越した「伝える力」で、お茶の間と繋がり、通販という新しいビジネスモデルを確立。2013年テレビの売り上げが1/20に落ち込んだ時、過去最高益を出さなければ社長を辞めると宣言。社内一丸となってのチャレンジで、みごと最高益を達成。翌2015年にご子息に社
長の座を譲り、以降は一切口出しせず、最も成功した事業承継と称えられている。現在は「今を生きる」をテーマに、全国で講演活動を実施。その真摯な姿勢とプレゼン力、人間力が評価された。
続いて澤田秀雄氏が登壇。

「企業家レジェンド大賞」 ㈱エイチ・アイ・エス創業者 澤田秀雄氏

【受賞理由】
1980年代、当時高価だった海外旅行を、格安航空券の販売で旅行業界を変革。スカイマークを立ち上げ、航空会社に参入。また誰も成し得なかった「ハウステンボス」の再生をわずか半年で黒字化するなど、敏腕経営者としての経営手腕に定評がある。「難しいことほど挑戦したくなる」というチャレンジ精神で、常に新しい分野に突き進む姿勢は永遠のベンチャーの名に相応しい。その飽くなきチャレンジ精神と情熱、実行力が評価された。

■レジェンドの人生を語ることばに感動
授賞式の後は、まずは髙田氏が登壇。喜びの挨拶と自らの人生を語った。
「今を生きる。夢を持ち続け日々精進。これが僕の人生です。『今を生きる』とはお釈迦様のことばです。その時々、日々の商売を一所懸命にやりきることが大切です。人生は「過去」「今」「未来」がありますが、未来のことを思い悩むことはないと思います。お客様が求めることに変化対応し、日々を懸命に生きるしかないのです」
髙田氏の人生を語る言葉に、会場は静まり返り次の言葉を待つ。

自らの人生を熱く語る髙田明氏

「10年前に会社を息子に引継ぎ、私は引退ではなく「A and Live 」という会社をつくりました。“明は生きている”という意味です。ご要望に応じ、日本全国で講演させていただきましたが、10年間で500回行いました。講演タイトルは「夢持ち続け、日々精進」です。これが僕の人生です。夢を繋いで、繋いで今があるのです。私は「成功はない」と思っています。成功したと思ったらそこで成長が止まってしまうからです。人生はパッション、アクション、ミッションです。一番大切なことはミッションです。今、77歳ですが117歳まで、日々を懸命に生きていきたいと考えています」。
髙田氏の力強い宣言に会場からは割れんばかりの拍手が贈られた。続いて澤田氏が登壇、喜びの声を語った。

「運」が大切と語る澤田秀雄氏

「人生には『運』が大切です。運を良くするには7つのことが大切です。一つ目はいい人と付き合うこと。いい企業と付き合うことです。そうすると運が良くなってきます。2つ目は場所が大切です。どこで何をやるか。何かやる時は場所を見極めることです。3つ目以降は皆さんで考えて下さい。会社は志、大きな目標を持ってやれば、大概のことは達成できますので皆さん頑張って下さい」。ウイットに富んだ言葉で短くまとめた澤田氏にも大きな拍手が贈られた。
続いてプレゼンターを務めた米倉誠一郎氏が登壇、米倉節をさく裂させた。
「日本は物価が高くなったと騒いでいるが、決して高くない︕ニューヨークの地下鉄は初乗り435円です。日本は給料が安い、生産性が低いのが課題です。イノベーションとよく言いますがそこで思考停止していることが問題。皆さん志を語るのはいいですが、しっかり儲けて日本を強くして下さい」。その後、過去の受賞者としてクリークアンドリバー社井川幸広会長、ストライク荒井邦彦社長、サインポスト蒲原 寧社長、クラダシ関藤竜也会長、メディアエイド九島遼大社長が登壇、お祝いのメッセージを贈った。
そして最後は記念撮影。受賞者と審査委員、駆けつけた歴代の受賞者がにこやかに写真に納まった。

歴代受賞者と共に記念撮影

19時からは記念パーティを開催、ベステラの吉野佳秀会長の音頭で祝杯を挙げた。この日駆けつけてくれた多くの企業家たちが、レジェン大賞に輝いた髙田氏、澤田氏を祝った。最後はカート橋本雅治社長による嵐の三本締めで賑やかに終了、25周年パーティは終始和やかに執り行われた。

 

パーティ会場での笑顔の面々

一覧を見る